「うるせぇ～なぁ～だったら離婚してやるよ！」 「 どうしてそうなるの？そんなこと言ってないじゃない！」
「 いいや、言ったね。お前が望む通り離婚してやるよ。」
仕事をしない夫に「仕事をして欲しい。
」と、お願いすると決まって、毎回、動けなくなるほど殴りつけられて 終わっていました。
今から約４年前の、この時も、それを覚悟の上で私は、「仕事をして欲しい」と話を切り出したのです。
しかし、この時は いつもと全く違っていました。
そうです、夫は既に「完成された離婚届」を用意しており怒鳴りながら、私に“それ”を突き出してきたのです。
「 この子だって、まだ産まれた ばかりなのよ！」
私は、子供を抱えながら必死で、夫へ訴えましたが、
夫は聞く耳すら持たず、逃げるようにして 荷物をまとめ
家を飛び出していきました。
「 待って！ お願い！行かないで！！！！」私は、号泣しながら、アパートの階段を駆け下り
裸足のまま、夫の元へと走りました。
しかし、夫は振り向きもせず、スクーターに乗ると
砂ぼこりを立てながら、走り去ってしまったのです。
「 あぁ…どうして、どうしてこうなるの…。
」嗚咽（おえつ）を吐きながらも、
私は、どうすればいいのか分からず、その場に
座り込むしか出来ませんでした。
しかし、私を救ってくれたのは、大事な一人息子でした。
私の胸に抱かれる、当時２ヶ月の息子が顔を赤くしながら 大きく 泣きじゃくっていたのです。
「 ごめんね。
驚かしちゃったね。
もう大丈夫よ… ママが付いているからね。
。
」 しかし、現実は刃（やいば）の如く、そして容赦なく私へ襲い掛かってきました。
そうです。
私が知らない間に、約２００万円もの
借金を夫は、置いていってしまったのです。
それらは、全て結婚前に、一度 清算したと思っていた
借金が、更にふくれ上がった姿となって、私に突きつけられました。
「この
借金は、私の責任でもある」と 勝手に思い込み、子供を連れて仕事ができる職場を探し出し、私は「保険の営業」の仕事に就くことができました。
とにかく、ガムシャラに、必死で働きました。
「必死で働けば、この子を守っていくことができる！」ただその思いだけで、本当に、必死でした。
しかし、結果的に、生活の改善にはならず、正反対の方向へと進んでいたのです。
そうです。
私は、その場を何とか逃れようとして、知らず知らずのうちに多重債務者となっていたのです。
しかし、誰にも
相談できませんでした。
相談すること自体が、恥ずかしいことだと思っていたんです。
今から思うと、あの時は、プライドという名のウィルスで、
借金の連鎖を助長していたのだと思います。
そうして、自分自身の甘えと、下手なプライドが私を、更なる
借金地獄へと 引きずり込んでいきました。
その後、職場にも 督促の電話が入るようになり、同じグループの同僚から、蔑（さげす）まれたような目で見られ、それがイジメに発展していきました。
私は、精神的にも追い詰められ、営業成績は最下位。
家に帰ってからも、
借金が頭から離れることは一時もなくあんなに愛していた、我が子の顔を見ることすら、苦痛になってしまったのです。
「稼がなくては！」という気持ちだけが、先行してしまいお客様のために！という気持ちが、全くなくなっていました。
もちろんそんなマインドだけでは、成績は一切上がらず、最終的には解雇となってしまったのです。
「どうして、私だけ…こんな目に遭わなければいけないの…」いっそのこと、もう死んでしまった方が、楽なのでは…？思ってはいけないと思いつつも、気が付くと死ぬことばかりを考えていました。
しかし、そうしているうちにも、生きている限り、
借金は容赦なく 拡大していきました。
そんな時、結婚前に勤めていた会社の友人が、私の人生を一変させてくれたのです。
当時、私の家にはパソコンがありませんでした。
それを知ってか知らずか、会社時代の友人が、いらなくなったパソコンを貰って欲しい。
という連絡が入ったのです。
しかし、私は「毎月の支払いもできないし、何もお返しはできない。
」と言って、その申し出を断りました。
しかし友人は、その時の私の状況を 察知してか「今すぐ行くよ！」と言って、家まで訪ねてきてくれたのです。
友人は親身になって、ことの次第を受け入れてくれました。
その後、「今できることは、これぐらいだから」と言ってパソコンと共に、数万円を渡してくれました。
そして、あらゆる設定や プロバイダーとの契約の手続きまで何の見返りもなく、一生懸命になってやってくれたのです。
本当の意味での人の優しさ、人のぬくもりを感じたような気がして、感謝の思いと共に、申し訳ないという気持ちとで 涙が止まりませんでした。
私は、友人の恩に報いるためにも、インターネットを使い希望を胸に、自身の突破口を 見出していきました。
今思うと、インターネット依存症になっていたのかな？と思ってしまうほど寝ても覚めても、毎日ネット漬けでした。
現実の生活では、プライドが邪魔をして、誰にも聞くことができなかった、あらゆる問題も、すんなり聞くことができ、インターネットの便利さを、心底 痛感していました。
そして、様々な専門の方たちとも 出逢うことができ、
借金を効果的に
返済する、凄まじい
方法をはじめ、心理学や、経営学など、あらゆる分野を専門家を通じて、勉強することができたのです。
家が近くだった方には、実際に、お逢いすることもさせて頂き、
借金を
返済するための、書類の書き方。
また、効果的に
借金を
返済するための、実践向けのノウハウなども教えて頂くことがでました。
そして私は、様々な知識を、実践に役立てようと、ネットオークションに、初めてチャレンジしてみました。
最初は上手くできないものの、試行錯誤を繰り返し、模索しながらも、なんとか、オークションだけで３０万円の 収入を得ることができたのです！ 「インターネットって……本当に凄い。
」 それは、収入をつかんでみて、初めて、友人が言っていた言葉の意味が、理解できた瞬間でもありました。
「 インターネットは、今まで才能が埋もれていた人であっても、
借金がある人でも、子供がいても、居なくとも、能力に関係なく すべて平等に、チャンスが開かれている。
」 “そうか！あの時の言葉は、これを意味していたんだわ…。
ああ、なんということでしょう。
” 堰（せき）を切ったように、涙が溢れて止まりませんでした。
改めて友人の行為が、いかに、私に生きる意味を、そして、希望を与えてくれたのか計り知れないからです。
また、あらゆる人との出逢いを通して、全ての方へ感謝していきました。
それから私は、
借金返済の為、そして、愛する我が子の為、より多くの収入を得られる
方法を、数十時間、数百時間つかって独自で研究し、そして、実践してしていったのです。
そして、その結果… そうです。
私は、遂に、念願であった、
借金の全てを、
返済できうる収入を 掴むことができたのです！ああ、どんなに長かったことか…。
どんなに苦しかったことか…。
永遠に、断ち切れない。
とも思っていた この地獄の鉄鎖（てっさ）から私は、無事に そして、晴々と解放されたのです！この時を、どれほど夢に見たことか。
。
そう思うと、本当に涙が止まりませんでした。
でも、この涙は、あの４年前の涙とは、全く違う涙でした。
やり遂げた嬉しさと、多くの人に支えられここまで やることができたことへの、感謝の涙でした。
「 本当に、皆さんに支えられ、今の私があります。
本当に、本当に ありがとうございました！」私は、お世話になった方々へ、お一人おひとりへ 涙ながらに、電話をさせていただきました。
そして、それから数日後、 なんと、収入は更に加速していき、私の予想と目標を 遥かに上回る、１千万円に達してしまったのです！！それは、自分でも信じられない驚愕の事実でした。
「夢にも思わない」とは、まさに このことでしょう。
私自身に、本当の自由が 訪れた気がしました。
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